連盟 積雪期搬出訓練 報告            

<山行日> 2024年1月28日(日)

<参加者> 3名  (全体で36名)

  
当日は7時半に七条駅バス停横に集合し、T氏自動車でイン谷公衆トイレ前に集合する。交通渋滞もなく受付9時よりかなり早く到着したが、駐車場はすでに混雑していた。

伏見から3名、総員36名の参加で、2グループに分かれて訓練をした。

連盟役員の方より雪山(雪崩)遭難に関する全般的な注意事項を説明頂き、第1部「雪山三種の神器」ビーコン、プローブ、スコップの扱い。第2部遭難者の梱包搬出訓練 を実施した。

【第1部】雪崩がおこり、雪の中の埋没者を探すという設定

先ずはプローブの扱い方の練習をした。4名~6名で等間隔で横並びになり「左、右、前」の掛け声に合わせて、雪崩下から上に向けて左足前、右足前とプローブを雪面に突き刺してから1歩前に進む。列を乱さず等間隔で正確に突き刺してゆく。

 次に雪崩探索の必需品ビーコンの扱いを習う。機種、メーカーにより操作方法が違うので事前準備が必須だ。「センド」「サーチ」モードの切り替え、常に「センド」モードにしておく事。

当日の訓練では講師陣がセンドモードのビーコン2器を雪の中に埋めており、私たちがサーチモードでそれを探した。実際の現場では複数人埋没していることも考えると、「モードの解除」も有効に使わないと探索は困難になるだろう。ビーコンで埋没者の位置をつかみ、プローブで探索し、スコップで掘り起こす。15分以内に掘り起こさないと絶望的だそうで、素早い行動が要求される。

【第2部】雪山負傷者の梱包搬送

講師陣が雪山で負傷した人を梱包する実演をみてから、全員でルンゼの入り口(大山口)付近まで移動して、私たちが実際に梱包しイン谷口まで搬送した。

雪山積雪期という条件だ。梱包は雪面と接する一番下にツエルト、その上に保温シートを敷いて、スリングで安全確保をした負傷者に寝てもらい、足先から顔までしっかりツエルトで包む。安全な搬送の為に、梱包の手順がとても大事である。ここで主に使ったのは、ダブルエイトノットとインクノット。ロープワークも普段から練習を積んでおく必要がある。

搬送では、岩や段差を雪かきして平らに雪道をならす人、前ロープでひっぱる人、後ろロープでブレーキ役をする人。急斜面を降ろす時に負傷者の安全確保をとる人など、大勢の人々のチームワークがとても大切だ。特にリーダーは雪道の状態、道の傾斜、曲がり、岩があるのか、担ぐか引きずるか、負傷者への掛け声など役割は大きい。

 以上、積雪期の連盟搬出訓練を14時半には終え、T氏自動車にて帰途に就いた。

 

負傷者を梱包して搬送開始
 

負傷者を確保しながら急斜面を安全に下ろす訓練
 
     
     


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