公開読図山行報告:星のブランコから星田山

山行日:11月12日(日)

参加者:25名(内、一般参加者2名)

  

行 程:私市駅9時15分―弁財天山(昼食)1220分~50分―寝屋川公園駅1530

今回の読図山行は、山を歩く上で大切な下記の二つに的を絞り取り組むことにしました。

一つ目は:今いる場所(現在地点)を知ること

現在地点が分かればコンパスを使うことができます。

目の前に広がる風景から特徴のある物(目標物)山小屋、道標、鉄塔などを見て、地図上でどのあたりに居るかを知る。

二つ目は:コンパスの操作に慣れること

現在地点が分かれば、地図上でこれから向かう目標物の山頂、山小屋、尾根などにコンパスを当て方角を知り進むことができます。そのためにはコンパスのスムーズな操作が必要となります。この二つを念頭に置き「星田山」山域の地図読みを行いました。

私市駅~星のぶらんこ~大谷山

  駅前広場で地図とコンパスを使い、これから向かう星のブランコの方角を知る。次に進行方向の「ブランコ」が前面にくるよう地図を回し整置する。(進む方向と地図の方向を同じにすることを⦅地図を整置する⦆と、いいます)

  星のブランコの入口広場では、地図とコンパスを使い次に行く展望デッキを見つけました。

  花崗岩の巨石ハンバーガー岩を見物し、大谷山山頂手前の送電線鉄塔で現在地点を確認する勉強をしました。鉄塔と送電線は、現在地点を知るうえで最も注目すべき目標物の一つです。地図に鉄塔のマークはないが、「送電線が方向を変える所、山頂や尾根を越える所に在る」と推測できます。(注・コンパスは鉄塔下や岩、地面に直接置いて使うと誤作動を起こすことがあります)

弁財天山~北山師岳~地獄谷山

  大谷山から一旦谷へ下り、登り返した尾根で弁財天山の方角を読み、送電線が越える山頂に鉄塔があることを推測する地図の先読みを行いました。

  弁財天山山頂で鉄塔を確認。地図から送電線が越えている北山師岳山頂にも鉄塔が在ることを読み取る(先読み)。遠く谷越しの尾根上に、北山師岳と山頂鉄塔が見えているのを確認することが出来ました。

  北山師岳山頂から地獄谷山まで、等高線が長く伸びる尾根を目前の地形と見比べながら歩く「尾根歩き」を体感しました。地獄谷山は、等高線240mが伸びる尾根の先端にある山で、高さが240m以上250m未満内であるため地図に記載されません。(隠れピーク)

星田山~ほって山 

今日のコースで唯一つ、三等三角点がある星田山に到着。山頂には、三本の道が交わっています。休憩中におしゃべりなどして動き回っていると、これから下る道がどれだか分からなくなることがあります。こんな時は、地図とコンパスで次に登る「皿谷山」に通じる尾根を読み、尾根にある道(踏み跡)を確かめます。ふみ跡のない山では、目標物に通じる尾根・谷の地形を読みながら進みます(日頃から道・ふみ跡に頼らぬ習慣づけも大切です)。「ほって山」は平坦な台地にぽっつんと佇むCa260mPです。Ca(サーカ)は、おおよそ、約のこと。260mは等高線から読み取った高さです。「等高線260m上にあるピーク(峰)」を表し、三角点や標高点の記してないピーク名を表す手段として使われます。

登りきると山頂は小さな広場になっており、目の前に、はっきりした下りの道が見えています。しかし実際のルートは左手奥にあります。一旦立ち止まり、山頂から西に張り出す尾根にコンパスをあて、下るルートを確認します。

西谷山~JR寝屋川公園駅

最後のピーク西谷山は、日高山から等高線(210m)が西北に長く伸びた尾根の端にあり、気付かなければ通り過ぎてしまいそうな鉄塔横の隠れピークです。この先で星田団地のわき道に入りJR寝屋川公園駅に下りました。以上で今回実施した地図読みに必要なところをまとめてみました。参考になれば幸いです。                 

ヒヤリハット:読図説明の折り、危ない‼”の声。気づくと、足下に谷底が見えていました。あの時に声を掛けて下さった方に感謝しています。   
   
     
     


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