和歌山:龍門山 山行報告

【山行日】2月11日

【参加者】2名  

  

 和歌山の龍門山は以前Hさんに紹介いただいており、今年は辰年でもあり冬でも雪の影響が少ないとの情報が
あったので2月に取り組んだ。11日は3連休の中日であったためか申込者が1名だけだった。
 参加者が少なく中止にしようかとも思ったが3名で行くことにした。しかし前日に申込者の1名が体調を
崩され不参加となった。龍門山は未知の山でありやはり行きたい。天気もまぁまぁだし2名共良いと思い
「くろしお1号」に乗り込んだ。

 11日09:45JR粉河駅に降り立ち諸準備を済ませて行動を開始する。ゆく手に見る龍門山は威圧感はないのだがどっしりした落ち着きがある。紀ノ川にかかる龍門橋を渡り尾島の道を緩やかに登ると10:17ハイキングコースを
示す案内板がありこれに従う。途端に道は狭く傾斜がきつくなる。
 両側には梅畑なのだろうか低木が整然と並んでいる。柿でもないなどこもごも言いながら急坂をしのぐ。
帰宅からガイドブックを見たら桃ノ木畑とあった。10分ほど急坂に汗すると出会う分岐には龍門山への車道と
ハイキングコースが左右に示されている。振り返ればミカン畑越しに紀ノ川と粉河の街を見下ろす。
 右のハイキングコースを辿ると舗装道が山道に変わる。これを登り10:55再び舗装道に出る。
ここは一本松と呼ばれている所と思われるが一本松は分からない。案内図と「龍門山県立自然公園」説明板がある
 説明板には私達の予定しているコースは歩行時間約6時間20分とある。すぐに田代コースと中央コースの
分岐に着き、左の田代峠への山道に入る。枯れ葉に石の隠れたなかなかの登りである。
しっかりした祠にまつられた地蔵尊に出会えばルートから離れた塵無池への案内標識を見る。
11:30
池を見に寄り道をする。濃い木々に囲まれた池は干上がっていて静寂だけが支配していた。
折り重なる苔むした岩の上の祠が寂しい。元のコースに戻りほおの木の白い落ち葉の道を登る。
 尾根に登りついたと思えばまた尾根が見えてくる。まだかまだか、思いのほか遠いなぁと思ったころ
お地蔵さんが峠に向かえてくれた。峠は飯盛山と龍門山の鞍部になっていてどちらにも穏やかな尾根道が
伸びている。

 12:15
ランチタイムとする。30分ほどゆっくりし、枝先に少し赤みを帯びた穂の実をつけるコウヤボウキの
群生を楽しむ。始めはぼんやりとコウヤボウキではないかと思っていたのだが帰って調べてみたら案の定であっ
 龍門山へ尾根を辿ると山頂近くで磁石岩を見る。説明板通りコンパスが逆に反応していた。
13:13
三等三角点から少し離れた山頂に到着。学生さんたちがランチタイムを楽しでいた。
この山で出会う人たちはみんな若いし礼儀がいい。年配は私達だけ。写真を撮ってもらい早々に山頂を後にする。
クマザサの道になり勝神(かすかみ)コースと中央コースの分岐では後者を取る。
この尾根のクマザサの道は昔の愛宕三山や八丁平周辺の山道を彷彿とさせる趣があり懐かしさを感じた。
下りに入ると蛇紋岩混じりとなり滑らないよう注意を払う。蛇紋岩地帯である龍門山にはこの岩を好むキイシモツケの群生地があり6月にはの白い花が山を彩るとのこと。因みにこの花は和歌山県にだけ分布し県の天然記念物に
指定されている(だからキイ)。
13:32蛇紋原でコバルト色の岩を見る。少し下れば明神岩と風穴を案内する道標があり見に行く。
明神岩からの展望は少し霞んでいたが下を見れば足がすくむほど落ち込んでいた。
滑ったりこけたりしないように注意しながら下り
14:25
中央コース登山口の農道に降り立つ。この農道も2か所の崩落で車は通れない。
14:40
田代コースの分岐に戻り、登ってきた道を快適に下る。15:45JR粉河駅に戻り行動を終える。

 山はそれぞれに固有の顔を持っている。知らない山との出会いはやはり楽しい。

     
     
     


   ホームページに戻る

inserted by FC2 system